「七夕の物語」
2023年8月22日20時頃の南のさいたま市の星空
2023年の伝統的七夕(旧暦の七夕)は8月22日になっています。西には沈みかけの月例5.7の月が,
東には土星が昇ってきているところです。
夏と言えば天の川、そして七夕の物語。今日は「七夕の物語」をご紹介します。
昔々、天を流れる川のそばには、天の神様が住んでいました。天の神様には、織姫という一人の娘がいました。
織姫は機織が上手で、神様たちの着物を作る仕事をしていました。天の神様は娘の織姫に御婿さんをむかえてやろうと思い、
あちこち探して見つけたのが、川の向こう岸で天の牛の世話をしている彦星という若者でした。
彦星は熱心に牛の世話をしている、働き者の、立派な若者です。織姫も輝くばかりに美しい働き者の娘です。
二人は互いに、相手を一目見ただけで好きになり、結婚しました。ところが、結婚すると二人は、
一緒にいるのが楽しくて、仕事を忘れて遊んでばかりいるようになってしまったのです。
天の神様のところには、皆が文句を言いに来るようになりました。「織姫が機織りをしないので、
皆の着物がボロボロです。早く新しい着物を作ってください。」「彦星が世話をしないので、
牛たちが病気になってしまいます。」
神様は、仕事をしなくなってしまった二人に腹を立て、「二人は離れて暮らしなさい!。」と言って、
織姫と彦星を川の両岸に引き離してしまいました。すると今度は織り姫は泣いてばかりいるのです。
困った神様はこう言いました。「二人ともまじめに働くなら、一年に一度、七夕の夜にだけは会ってもよろしい。」と。
それからは、一年に一度会えるその日を楽しみに、織姫は毎日一生懸命に機を織りました。彦星も一生懸命天の牛の世話をしました。
そして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星の所へ会いに行きます。・・・これが七夕の物語です。
で、この物語の主人公、織姫と彦星が夏の夜空にいます。
夏の夜空で1番明るく輝いている恒星は、こと座の1等星ベガです。そしてこのベガが織り姫。星座絵では琴は竪琴という西洋の楽器です。
わし座は,わしの背中に3つならんだ星が目印。この3つの真ん中の星がわし座の1等星アルタイル、彦星です。
こと座のべがは天の川の西、空の高いところに見ることができます。わし座のアルタイルは天の川の東。
やはり二人は天の川の西と東に引き離されてしまっているようですね。
では「七夕の物語」のご紹介はここまでです。皆さんも空に、この織り姫と彦星を探してみてください。
著:Shiba
(c)さいたまプラネタリウムクリエイト 2023