SPC NEWS


さいたまプラネタリウムクリエイトの広報誌をお届けしています。


★さいたまプラネタリウムクリエイトの活動
★星に関するトピックス、豆知識
★プロが占ってる星占や、各メンバーからのつぶやき

などを読むことができます。

 紙面としては休刊中ですが、新型コロナウィルスの影響で投映が延期となっており、今のSPCの様子や投映について情報をお届けしていきたいと思っています。



2020年5月25日 「探査機の世界を見てみよう」より


 先週は金星探査機について書きましたが、昨日の夕方、19時過ぎ、晴れていれば金星と水星と細い月が西の空に見られることをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
今日はそこから水星探査機をご紹介します。今、日本とヨーロッパの開発した水星探査機が水星へ向かう旅をしています。BepiColombo計画と呼ばれるこの探査機は、ヨーロッパの開発した水星表面探査機MPO、日本が開発した水星磁気圏探査機「みお」の二つからなり、今は一緒になっていますが、水星に到着すると分かれて探査を行います。
2018年4月10月20日に打ち上げられたこの探査機、先月4月10日に地球スイングバイを行い地球を離れていきました。スイングバイとは天体の重力を使って探査機の進む方向を変えたり加速・減速したりする航法で、今回は地球の重力を利用しました。
 「みお」のツイッターに水星探査機が撮った地球が映っていますので見てみてください。

 次は、今年の10月15日に金星でスイングバイをする予定です。さらにそのあと7回ものスイングバイが予定されています。こんなにも多い理由も、どこかで取り上げられたらと思います。
金星のスイングバイでは「みお」と金星探査機「あかつき」のコラボが見られるでしょうか。次のスイングバイも成功しますように。




2020年5月17日 「探査機の世界を見てみよう」より


 次回投映のご案内ができない状況ではありますが、さいたまプラネタリウムクリエイトでは今後の投映のどこかで「探査機」を取り上げたいと考えています。 前回探査機をメインに投映をお送りしたのが2015年。
「探査機の世界を見てみよう」
というタイトルで、金星探査機「あかつき」と冥王星探査機「ニューホライズンズ」を取り上げました。
 「あかつき」はその後金星軌道投入も成功し、今も観測を続けています。2010年5月21日に打ち上げられましたので、今週10歳の誕生日を迎えます。みんなでお祝いしてあげたいですね。
そして先月、「あかつき」の観測の成果により、「金星大気のスーパーローテーションの維持のメカニズム」についての論文が科学雑誌Scienceに掲載されたそうです。
 JAXAのHPです。
 私など概要を読んでも、眉間がむむっとなって理解できませぬが…。

 また 5月24日の夕方には、西北西の低空でその金星と、水星、細い月が接近してみることができます。晴れて見られるといいですね。

 もう一つの探査機「ニューホライズンズ」は、冥王星の探査を成功させたのち、昨年初めに、65億km彼方の 太陽系外縁天体 ウルティマ・トゥーレをフライバイ探査しています。 これは探査史上最遠方だそうです。雪だるまみたいな二つの球体がくっついた形をしています。
ウルティマ・トゥーレ
  (Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute )
「ニューホライズンズ」はこれからもさらに遠方の天体を観測していく予定です。どんな姿が届くのか楽しみですね。
  NASAのニューホライズンズのHPです。

 次回は、今後の投映でご紹介予定の探査機についてを投稿したいと思います。お楽しみに。セイジ




2020年5月10日 宇宙とくらしより


 新型コロナウィルスの拡大を避けるために延期となりました投映会「宇宙とくらし」ですが、 この投映では、ひとつとして科学技術をテーマにお送りする予定でした。 国際宇宙ステーション(ISS)でのくらしから、地球でのくらしに役立つものが生まれているのです。

 そんなISSに、日本の宇宙ステーション補給機(HTV)「こうのとり」9号が向かおうとしています。 打ち上げ予定日は5月21日(木)午前2時30分頃となっています。真夜中の打ち上げですが、宇宙を見上げてみてはいかがでしょうか。
 2017年の夕方の打ち上げでは、ロケットによる「夜光雲」が関東でもみられたということです。 「夜光雲」は通常の雲よりも高層にでき、輝いてみえる雲のこと、今回も同様な現象が起きるかはわかりませんが、 とても綺麗なので見られるとよいですね。ISSから撮られた「夜光雲」です。

夜行雲
  (Credit: NASA)

またこちらの三菱電機のHPでは2017年の打ち上げ時の「夜光雲」について記載されていますよ。


 その少し前、さいたま市では5月13日ころから、日の出前と日没後にISSが肉眼で見やすくなります。その後も見やすい状態が続いてくれれば、ISSとドッキング前のHTVを同時に見ることができるかもしれません。
JAXAのきぼうを見ようのHPです。 詳細の時間が載っていますので、今は直接会えない人たちと、一緒の時間に見上げてみるのもよいのではないでしょうか。


 次回投映のご案内ができない状況が続いていますので、このような文字で関連した情報をお伝えできればと思います。今後もよろしくお願いします。セイジ




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